イトイカンジ個展

2017年8月30日のROADSIDERS' weekly 休日配信号で「イトイカンジ個展」が紹介されました。ありがとうございます!

 

 text by 都築響一

 

『独居老人スタイル』でもフィーチャーした、ハプニング・アート界の生ける伝説ダダカン。その名前は知られていても、なかなか実作を目にする機会の少ないダダカンの珍しい個展が、仙台ホロン・ギャラリーで8日間だけ開かれます。

今回フィーチャーされるのは「ペーパーペニス」。おもにエロ雑誌のヌード写真ページなどをペニス型に切り抜き、それをメールアートとして郵便で送りつける活動を、ダダカンは長く続けてきました。最近はさすがにお年のため(今年で97歳!)、制作数も減っていたのですが、今回は半年ほどかけて少しずつ作りためた新作、約30点を一挙展示。1970年の大阪万博太陽の塔前でのパフォーマンスで逮捕された写真など、ダダカン本人に関わりのある画像を中心に「ペーパーペニス化」された作品群。拙著『大阪万博 instant future』のページも使っていただき、光栄です!

ホロン・ギャラリーは仙台のスケートボード・ショップの脇で、スケーター/グラフィティ・アーティストSyunoven(朱のべん)が運営するマイクロ・ギャラリー。こういうオルタナティブなスペースが、出版におけるzineのように、これからシーンを牽引していくのだなあとしみじみ感じます。